日本の美容情報は意外にない、という話。

銀座周辺には、相変わらず中国人団体旅行者が多いですね。
8丁目の首都高高架下あたりは大型観光バスがいつも止まっています。少し前までは、中国人観光客がバスから下車する8丁目博品館周辺から銀座5丁目あたりまでに中国人が多いという印象でしたが、最近では並木通りやコリドー通りなども、大きな紙袋を下げた中国人観光客でいっぱいです。

先日銀座方面に行く予定があったので、銀座のとある美容室で髪を切りました。場所は3丁目松屋百貨店の裏あたり、やや古い雑居ビルの7階にある小さな美容室です。担当してくれた美容師さんとのおしゃべりの中で、「最近銀座に来る中国人」の話になりました。

なんと、このお店にも中国人観光客が予約なしでカットやカラー・パーマに飛び込んでくるそうです。特に中国語で広告・宣伝をしているわけではなく、ビルの前の道端に手書きの黒板のような看板を出しているだけです。当然、中国人をターゲットにしているわけではないので日本表記だけです。
中国人観光客は来店するとつたない日本語で「日本人女性で今一番流行っているカット」、「一番上手いスタイリストさんを指名したい」というようなオーダーをして、ヘアスタイルチェンジを楽しんでいくそうです。

銀座の美容室やエステサロンはビルの高層階にあることが多いですし、日本語の看板だけを見て上がってくるというのは大したものです。それでも、この店のような美容室やエステサロンには飛び込みでやってくる中国人が増えているそうです。
中国にも日本人がオーナーをされている日式美容室はたくさんあります。パーマ剤やカラー剤が日本製で安心、日本人美容師を指名できるなどで、最近は現地の日本人だけでなく、中国人にも人気があります。しかし、価格はカットで6000〜7000円と日本より高いことが多いので、日本の美容室で髪を切ってみたいというニーズも理解できます。

中国のウェブサイトには日本旅行の情報があふれています。フォトジェニックな景観、おいしい刺し身や肉などは日本人が驚くほど細かい情報がアップされています。一方で、日本の美容体験に関する中国語情報は大変少ないのが現状です。ましてや、レストランのように具体的な名前や場所、値段が分かるような情報はほとんどありません。だからこそ、日本に来てから飛び込む、ということになるのでしょう。

美容のような、見る、泊まる、食べる以外の体験型店舗の多言語情報発信にはまだまだニーズやチャンスがあると思います。