中国の旅行情報サイトから見る日本人の知らない訪日価値

海外旅行に行く際は現地の情報を事前にガイドブックやWEBサイトで収集するかと思いますが、こと中国人はWEBサイトやSNSでの口コミ情報を駆使し、旅行前に訪問先や買い物リストを確定させる「チェック型消費」の傾向が強く、「旅行攻略」と呼ばれる様々な旅行情報提供サイトがあります。その中で「蚂蜂窝 mafengwo」というサイトは、実際の旅行者の旅行記事の掲載に力を入れており、現地の生の情報が得られることから、最近は中国版Trip Adviserとも言えるような人気が出ているサイトになります。

蚂蜂窝蚂蜂窝 mafengwo

その旅行者の投稿の記事を見ていると、ひときわ多くの「いいね」やコメントが寄せられている写真に下記のウニとイクラの海鮮丼がありました。
「これってドラマの中で食べてたやつじゃない?どこで食べたか教えて!」
「なんという贅沢な丼なんだ。これどこの店?」
「これはすごい、日本に行くことを決めたよ。」
「神投稿だ、これは博物館に保存すべき。 」
などなど、とにかく感動したという内容がほとんどでした。

蚂蜂窝 海鮮丼コメント

もちろん日本人にとってもおいしいそうな写真ではありますが、刺身ではなくウニとイクラという豪快な様子や、有名な北海道ロケのドラマのシーンを思い起こさせる中国人ならではの価値観により、旅行者はこの写真を投稿したくなり、またそれに多くの人が反応しました。もし、このお店が戦略的な情報発信をしていれば、かなりの中国人観光客が来たことでしょう。

中国向けのインバウンドマーケティングの戦略としては訪日後ではなく、訪日前の彼らにどう情報を届けるかが重要になってきます。外国語メニューの設置などは根本施策ではなく、外国人にとって「行きたくなる価値」をどう作り出し、どう伝えていくかということが重要と考えます。