ブラブラどころか緻密すぎる「ブラタモリ」

NHKの旅番組「ブラタモリ」が最近のお気に入り番組のひとつです。
この番組、街歩き番組ということから想像される、街の隠れた名店のグルメ体験も無ければ、地元の人たちの人情交流なども全くありません。毎回その街の専門家を迎え、歩きながら街の成り立ちを文化、政治、地質学などの様々な面から探っていくという言わば歴史探索型の内容です。一見硬派なテーマであるのですが、タモリさんの意外な博識さと軽妙なトークによりその堅苦しさが無いのも特徴であると感じます。

さらに、この番組の最大の特徴として他の旅番組と圧倒的な違いとして感じるのが、タモリさんのリアルな知的好奇心に呼応しながら番組が進行されていくということです。ロケ場所は予め設定された場所を巡っていく形式ではあるのですが、その過程でタモリさんが純粋に「次を知りたい!」という気持ちがこちらにも伝わってきて、ブラブラどころか、番組制作サイドと旅人であるタモリさんとの知的好奇心のキャッチボールが緻密に計算された番組と言えるでしょう。だからこそ、純粋な知的好奇心から目を輝かせるタモリさんに、真の旅人の姿が見えます。

仕事上、旅のコンテンツ開発を行っていますが、旅行者との知的好奇心の呼応というものが旅の魅力作りとしては非常に重要だと、改めて感じるきっかけにもなりました。

旅行関係者はぜひご覧あれ。